かな 百人一首から

『君がため春の野に出でて若菜摘む 我が衣手に雪は降りつつ』
(光孝天皇830~887)

あなたに差し上げるため、春の野原に出かけて若菜を摘んでいる
私の着物の袖に、雪がしんしんと降りかかってくる

学生時代に百人一首を必死に覚えた中でもとても記憶にある歌です。
若菜の緑と雪の白の対比がきれいで優美な歌ですね。

若菜は春の七草のように食べたり薬にする野草の総称で、
新春に食べると長生きすると信じられていたそうです。
大切な人の健康のために若菜を摘んだ時に詠んだ歌なのでしょう。
正月7日の「七草粥」もそういうことなのですね👏