かな 元永本古今集/凡河内窮恒

『塵(ちり)をだにすゑじと思ふ咲きしより妹(いもと)わが寝る(ぬる)ところなつの花』

常夏の花は塵ひとつさえ積もらせないようにと思っている花です。
咲いたときから愛する妻といっしょに寝る床(とこ)にちなんだ
常夏(とこなつ)の花ですから

隣の家から、常夏(とこなつ)の花を分けてくれないかとの言づてがきたとき、
(花をあげるのが)惜しくて、この歌を詠んで贈った歌だそうですが、

庭の常夏の花を隣の人に贈る際に「こんなに大事にしている花なのですから、あなたも大事にしてくだい」と思いを込めて詠んだという解釈と、要望を断る際に詠んだという解釈があるようです。

花を差し上げたのか、差し上げなかったのか分かりませんが、歌で言いたいことを伝える時代はなんとも奥ゆかしいですね。

外は寒いですが、気分だけでも常夏です(^^)

本日はご近所さまに水羊かんをいただきましたので、生徒さまと一緒におやつでいただきました。みずみずしくて、甘さも上品でとても美味しかったです。
和菓子に渋めのお茶、最高です。
味わいすぎて長めの休憩となってしまいました(^^)